2008年07月02日

生まれ変わるなら――B

どうしてそんなに笑えるのか。
どうしてどうして、楽しそうなんだ。

彼女たちを見ていると、いつもそう思った。小さなことを大きな笑いに変えて、どんな事にも熱中できて、恋の話をする時の目はキラキラとしていて。
僕からすれば、彼女達は「オンナノコ」と言う未確認生命体の一族だ。クラスの男子どもは「オンナノコ」の観察、研究をし、結果を女子のいない放課後の教室で行う「学会」で発表する。

「俺、このクラスで一番可愛いのはやっぱしカナだと思うぜー」

「えーお前趣味ワリー。ユウナだろユウナー」

「ユウナは胸がでかいだけだろ!このエロエロ野郎!」

「んだと〜。ユウナは顔も可愛いぞ!」

こんなくだらない「観察結果」やワイ談をいつも繰り返しているが、彼らの口はいつも止まらない。

みんなみんな、「オンナノコ」の凄さがわかってない。彼女達は喜怒哀楽がはっきりとしていて、おしとやかな面もあって、それでもって明るくて、いつも輝いていて……。

それで皆、可愛いんだもんな。




……なんとなく、「オンナノコ」になってみるのも悪くない気がする。


end.
ニックネーム 由姫 at 20:39| Comment(0) | AアンドB【2連短編集】

2008年06月07日

生まれかわるなら ――G


 いっそのこと、男の子に生まれたかった。いつもそう思う。

周りの女の友達はアイドルグループや恋バナで盛り上がってばかり。テストの成績が低かったからって、「えーやばくね!?この点数!やばくね!?」とわめくばかり。どうしてなんだろう。私は普通じゃないのだろうか。
 別に私はがさつで乱暴と言うわけじゃない。ただ、「今時の女の子」らしいことに興味がないんだ。アイドルより好きな作家、恋バナより読書、はしゃぐより勉強。それってだめなことじゃないでしょ?
 でも、彼女達からすれば違う。彼女達にとって一番大事なのは恋とか青春だから、それに興味がない私は「別世界の人」。だから気がつけば、いつも一人で本を読んでいる……。
 寂しい寂しい寂しい。心の中で叫んでも、声になって出ては来ない。誰も助けてくれやしない…。

ねえ、男の子だったらそう言う事考えなくて済むんじゃない?多分、私が見た感じ。男子が恋バナしてるなんて、想像できないもん。

だから、さ。私、男の子になりたいよ。





Bへ続く.
ニックネーム 由姫 at 20:15| Comment(0) | AアンドB【2連短編集】