「…ふーん」
「で、ラッキーカラーは青!お前にピッタリじゃん」
「…ん。そう」
「……」
反応が薄い。いつもの事。
こいつ、占いだとかジンクスだとか、普通女の子が好きなことが嫌いらしい。
現実的なんだよな。夢がないっていうか。
「そうだ、この前のテレビ見たか?『奇跡の超能力捜査!』」
「あんなの嘘っぱちよ」
こいつはそう言いながら、「実用英会話法」とかなんとか書かれた字がとてつもなく小さい本を気だるそうに読んでいる。
「う〜ん、お前の好きなことって、何よ?」
「そうだね……」
彼女はまた気だるそうに俺を見た。
「こうしている事かな」
「え?」
驚きで一瞬呼吸が止まった。
「私が本を読んでいて、隣で君が話してる。私はそれがいい。いつも気にかけてくれて、ありがとう。冷たくしててゴメンね」
その時の微笑みは、たぶん一生忘れないだろうと思う。
end.
Title by…架空少年

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