2008年03月25日

進化させたい、させたくない?

なんか今、頭の中で赤信号がチカチカ光ってます。

「さーて……どうしちゃおっかな〜」

目の前にはあいつのドアップ。う、うわ〜どうしよう。

話を戻せば5分前。私は彼に告白された。
いや、普通ならときめく場面なんだけどね。こいつとは小学校からずっと一緒の悪友って感じだったから。
私っていまいちそういう場面に弱い。だから、つい。「好きだ」っていったこいつのこと、「バカーー!冗談言うな!!!」って顔面パンチ。
あ、やばい!と思った時は既に遅し。
こうやって、壁に追い詰められてしまったわけだ。

「真剣に告白した男を殴るとはいい度胸だな〜お前」

「…ごめん」

2人きりの教室に、私の声が響いている。

「ま、お前はそんな性格だもんな」

私にかぶさる影が、心なしか大きくなっていた。


「…お前俺のこと好きか?」

「え!?」

「嫌いか?俺のこと。正直に言ってくれよ?」

あいつの綺麗な眉がひそめられる。なんかその時のあいつの顔…変な言い方すると色気があった。こんな表情見たことがなかった。バクバクする心臓。

「えと、んと、あの……友達以上恋人未満って感じかな」

なんとか搾り出した答え。でも、あいつはそれだけじゃ納得しなかった。

「はっきりしないな」

「ぁ……」

あいつの顔がどんどん近づいてくる。

「俺を恋人まで進化させたい?それともこのまま?」

囁く息が、唇に当たっていた。

…二人の距離、あと3センチ。



end.


Title by…架空少年





ニックネーム 由姫 at 20:50| Comment(0) | 夕立後に会いましょう【短編集】
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