「いままでありがとう」
そう言った時、また雫がこぼれていたっけ。
「さよならっ…ま……た…っ」
最後の方は声が震えていて聞き取れなかった。お、おい、どうしたんだよ。言いながら手を差し伸べたが、その手に応えることはなかった。
涙をポロポロこぼしながら、お前は笑ったな。そして、静かに首を振って、友達の所に走り去っていったっけ。桜の木の下で、俺は呆然としてた。
後から聞いたら、お前、俺のこと好きだったんだな。前からずっと、片思いで。気づかなくて、ごめんな。
でも、もっと謝ることがある。
あのお前を見て、惚れちゃったよ。
きっと聞いたら怒るだろ?だけど、いつかまた会えたら、このことをお前に伝えたいんだ。お前もあの時、「また会おう」って言おうとしてただろ?
それに、とってあるんだ。第2ボタン。
いつか会えたら、お前に笑って渡すから。
その時、お前はどんな顔をするだろうか?
end.
Title by…架空少年

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